角布のチャーム制作は、すべて、イラストレーターによるオリジナルの手書きイラストからはじまります。この手書きの作業、実は、その後の「刺繍」の作業のためにも、とても重要です。
刺繍には、写真のような細かな図を元に沢山のステッチを入れて刺繍する方法もあれば、明確に線と面で構成されたイラストを元に、縫い方をひとつひとつ決めてイラストを再現していく方法もあります。角布ではどちらの手法も使いますが、多くのドッグチャームは、後者の手法を使っています。
なぜかというと、イラストを再現していく方法は、出来上がりが可愛らしくなり、また、どことなく、ひょうきんであったり、優しそうであったり、強そうであったり、夢を持っていそうであったり、その雰囲気を伝えやすいところがあるからです。
ただし、それには、イラストレーターは大変なのも事実です。何度も書き直して、ちょっとした感情を表現したり、雰囲気を表すことに時間がかかります。そして、「刺繍」の作業のために… 色数は少なめで、線は明確で、縫うことを考えたイラストでなければいけません。色にも限りはあるので、色の配置も重要です。ある意味、神業的なものを求められています。
それでも、イラストレーターは頑張ります。手書きにこだわる理由、それは、刺繍してチャームが完成した時に、雰囲気のあるチャームにするためなのです。
